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低用量ピルの飲みすぎると不妊症になる?

2020年03月09日

日本で低用量ピルが解禁されたのは1999年。まだ20年ちょっとの歴史しかありません。婦人科疾患の治療目的で処方される中用量ピルは、低用量ピルの10倍程度のホルモン量が含まれており、副作用が大きく飲み続けられないと服用停止する人も多くみられました。低用量ピルは、体に負担がかかりにくい量の合成ホルモンを服用するので、若干のマイナートラブルは見られますが、時間の経過とともに消失または軽快するものとされています。

低用量ピルは、避妊目的だけではなく生理周期のトリートメントや生理痛の軽減などにも役立ちます。子宮内膜症の治療目的の場合は、卵巣の機能や排卵を最長120日まで休ませることができる超低用量ピルの使用をおすすめしています。超低用量ピルには避妊効果はありませんが、子宮内膜症や月経困難症の治療のために処方が行われます。

さて、私たちの身近になった低用量ピルですが、まだまだ女性が自分らしい生活を得るための第一選択肢に挙げていない事実があります。その理由や原因を探っていくと、かつての中用量ピルの強い副作用がイメージとして根強く残っていることが挙げられます。ホルモン剤を投与することで、強制的に体に変化を起こさせるものですので、ピル=副作用は自然な考えということもできます。

低用量ピルは、中用量ピルの10分の1程度の含有量です。三相性のものは段階に黄体ホルモン量を調節して製剤を作っているため、より生理周期に近い感覚で体の変化を作り出せるメリットがあります。飲み始めのころはホルモン量を少なくし、21日目に向けて含有量を増やすという考え方があるため卵巣に負担がかかりにくいものとなっています。

また、低用量ピルを飲み続けると不妊症になる、将来の妊娠した際に胎児に悪影響が出るといううわさもあります。けれどもそのことが不妊症の原因となっていたり、影響しているとはいえません。特に若い世代の間でこのようなうわさがあるため、低用量でもピルは避けたいという考えを持つ人も見られます。合成ホルモン剤は体に残ることはありません。薬効はその時の周期にのみ影響します。

これまではピルによって避妊をしていた人が妊娠を希望するときは服用停止、その逆となったときは再開するだけです。早くて1ヶ月、遅くても3ヶ月経過するころまでには排卵が起こりますので、早い段階で妊娠することができます。もちろん胎児にホルモンが影響することもありません。安全性は確立されていますが、不安が残る場合は、低用量ピルを服用を中止し、生理の再開後2~3周期経過してから妊娠を計画することもよいでしょう。

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